2012年05月14日

二つの「クールエフェクト」

ゴールデンウィークは雨が続きましたね。
後半は回復したように思えましたが、私は外出先でにわか雨に降られました(笑)

そんなことはさておき、作製中でした「クールエフェクト」が完成しました☆
ご覧いただいた通り、かなり明るめのブルーです。
視覚的な涼しさが欲しかったのと、普段は明るめの色を着ることがほとんど
なかったのでこの色をセレクト♪
(実物は写真でご覧いただくよりもう少し明るめです)

コーディネイトは、白シャツに細かいペイズリーのアズーロタイ。
スーツ自体にかなりインパクトがあるので、なるべくシンプルにしました。
実際、このスーツを着て歩いていると、かなり人目を引いているようです(笑)

通常のトロピカルは緯糸が単糸使いですが、クールエフェクトは縦糸・緯糸ともに
双糸使いのため、適度なコシがあります。
1日着終わったあとも、190gという目付けのわりには、
それほどシワは気になりませんでした。
また、翌日のシワの回復に関しても、目付けを考えると悪くないと思います。

そして気になる涼しさに関してですが、
前々回ご紹介しました「ハイパフォーマンス・クールエフェクト」の
ジャケットとの比較をしてみたいと思います。
(気温が25℃前後の日に検証しました)

通気性の高さがある分、涼しく感じるのは「ハイパフォーマンス」バージョンですね。
湿度の高い日などはこちらのほうが向いていそうです。

通常のクールエフェクトはからっと乾燥した日であれば効果を発揮しますが、
湿度の高いジメジメした日では効果を発揮しづらいかもしれません。

ただ、どちらの服地に関しても言えることですが、生地の表面温度が10℃下がるという
機能を抜きにしても、夏に快適な軽くてしなやかな素材ですよ。

高級感重視であれば「クールエフェクト」、
機能性重視であれば「ハイパフォーマンス・クールエフェクト」といったところ
でしょうか。

これから、夏の暑い季節に向けて参考になれば嬉しく思います。
皆さんが着てみた感想もぜひお聞かせください。
                                
                                      森岡

2012年05月07日

「すばらしい夏」到来!

タイトルを見て「まだ夏というには早いでしょ!」と思った皆様、
今回はロロ・ピアーナの夏物生地「スーパーサマー」の話です☆

「すばらしい夏」という名にふさわしく、高温多湿の日本の夏場を
快適に乗り切るのに適した生地。
私の前回のブログ「青の時代」で少し触れ、「機会があればスタッフブログ
で紹介します」と書いていたのを覚えていますか?
早速、そのときが来たようです☆
はやっ!(笑)

4月某日、ロロ・ピアーナ ジャパンの担当者K氏より一本の電話が…。
「スーパーサマー」の原毛やヤーン(糸)、展示用パネルを販促用のアイテム
として有力テーラーに貸し出しているので、ウインドウや店内の
ディスプレイに使って下さいとのこと。
早速お借りしたものをディスプレイしてみました☆
(ご来店時にはウインドウをご覧になって下さい)

夏向けの生地ですので、本当はブログに書くのはもっと暑くなってきてから
にしようと思っていたんです。
しかし、ちょうど作成中だったスーツが完成したこともあり、せっかくです
ので今回のブログでご紹介することにしました☆

まず「スーパーサマー」とはなんぞや?という方、ご説明します☆
簡単に言うと、縦糸・緯糸ともに強撚の双糸で織り上げた夏向けの生地です。
特徴は
① 目が荒い為、通気性が高く涼しい
② 防シワ性とシワの回復力に優れる
ただ、この2つのポイントのだけだと「よくある強撚の夏物だね…」で、
終わってしまいます。
しかし、そこはさすがロロ・ピアーナ!
スーパー120’Sの上質なウールを使用していますので、目が荒い割にそこそこ
光沢があり、ドレープも綺麗です♪
これを
③ “適度な”高級感
としましょう(笑)
さらに、ドライ感や清涼感が生地から見て取れるので、着ている本人が
涼しいだけなく、涼しげに見せられるスーツが出来上がります☆
私が選んだ色柄のように、ブルー地に白ストライプならより爽やかです♪
④ 涼しげ&爽やかに魅せる夏スーツ
といったところでしょうか☆

今シーズンもゼニアの「クールエフェクト」は人気ですが、地中海性気候の
イタリアではなく、高温多湿の日本には上記①~④の特徴を持つ、この
「スーパーサマー」もオススメです!
実はこの生地、我が国の夏に適応しているというもそのはず!
日本の夏場のビジネス環境を考え、日本でのみ展開しているシリーズ
なんだそうです☆(ロロ・ピアーナK氏談)

節電に加え、酷暑と言われたのが昨年の夏。
アロハにジーンズやチノパンでの勤務がオッケーなスーパークールビズなんて
のがありました。
「節電を最優先に考えてますよ」とアピールしたいが為に、砕けた服装を許容
してしていたような気がしてなりません。
「服装の乱れは心の乱れ」
とは、子供の頃、学校の先生からよく聞かされた言葉です。
相応しい服装で仕事に臨み、節電もする。
その気概を養うことが大切だと思います。
せっかくこれだけ高機能の服地が日本にはあるんです。
自分の涼しさだけでなく、周囲へも「涼しさを感じさせる」ような服装を
意識できる大人でありたいですね。

ディスプレイされているスーパーサマーの原毛(スーパー120’S)などは、
あまり目にすることがない物だと思います。
もし手で触れてみたい方がいましたらスタッフまで。
生地マニアのみなさん、どうぞご遠慮なく(笑)

                         店長 和田

2012年04月23日

スーツのバランス 『ベスト編』下

『ベスト編』最終話だよー!
全員集合―! (8時だョ、全員集合のように読んで下さい(笑))

ながらく男の服装の方程式「上衣+ベスト+パンツ」という組み合わせが、
徐々に「上衣+パンツ」という組み合わせに代わっていく・・・
というのが、前回までの話♪

ちょっとマニアック過ぎたかな・・・?
と思っていたら、そんな心配はナッシング。
なんと、いつも以上にアクセスも伸び、あらためてブレスメンバーの
「服飾全般に対する知識への欲求」が秋の空のように高いことが判明(笑)

男の服装は、ルーツや歴史的事実を理解し、まず「正しい」服装を心掛けましょう。
流行などのうわべも「知っている」程度がベスト。
「知っている」ものの中から自分に似合うもの、コーディネイトに取り入れるものを
取捨選択し、自分のスタイルを確立しましょう。
とワタクシは常々心掛けています。
ブレスのポリシーでもあり。

さ、写真へ移りましょう☆
組み合わせは「上衣+ベスト+パンツ」。
もし、ベストを挿してなければ、「ネイビージャケット+コットンパンツ」
といういたってトラッドな「正しい」組み合わせ。
まったく問題なし。
しかし、このコーデの勘所はベスト!

ロロ・ピアーナ「ウール・リネン・シルク」のブルー・ブレイのベストを挿すことにより、
一気にコーデが今旬かつ華やかに。
ここで一つ注意点。
今の時代を表現するために、ベストはベルトのバックルがチラ見できるほどの短丈に。
あまり長いと「チョッキ」のようになり、一気に古めかしく感じるもの。
さらに、通常のナットボタンではなく、白チョウ貝や写真のようにメタルボタンなんかが
今の気分。
このベストなら、ジャケットを着用しない「シャツ+ベスト+パンツ」という組み合わせも
バッチリ。
クールビズでジャケット不要という方は、是非試してみては。
シャツ1枚の姿より、確実に「格上」に見えること、保証します。

次にこのベストをスーツに挿したらどうなるか?!
前回の『ベスト編』中 の写真へスクロールして下さい☆

スーツはエルメネジルド・ゼニアの「15MIL」。
ネイビーというよりはアズーロに近い色で、しかもホップサックのため少しだけクダケ感あり。
ブルー・グレイのベストを挿すだけで、華やかに見えませんか?
これが大東の第三法則ですよ(笑)
(「上衣+パンツ」より「上衣+ベスト+パンツ」の方がフォーマル度が高くなる、
という法則)
なにより、通常のスーツスタイルに変化がつき、コーデも新鮮に。

『ベスト編』上 のスタイルは代表的なスリーピース。
これも法則通り、上下のスーツよりフォーマル度が上がるので、ちょっとした
パーティーや大事な商談に最適。

さっ、ここで最初の質問をまとめましょう!
「ベストの神髄とは、これなんぞや?」

① (着脱による)寒暖の調整
② コーディネイトが広がる一手段
③ (着用による)フォーマル度のアップ

「ベスト」の醍醐味は以上ではないでしょうか?

                                     代表 大東


2012年04月16日

リネンストール

先日、墨田区の錦糸町にある「錦糸公園」に花見に行ってきました。
完成したばかりの「東京スカイツリー」がよく見えるということもあり、
平日にも関わらずかなりの混みよう。
風が強かったので、少し肌寒くはあったものの、
桜はほぼ満開で、春を感じることができました♪

写真のような春を先取りした格好で行ってきたのですが、
先取りしすぎたようで少し寒かったです(笑)
(おまけに花粉も飛び交っていました 笑)

写真をご覧いただいてもわかる通り、今回はストールのご紹介です。
ただ、ストールと言いましても、ウールやカシミアなどの素材ではなく、
「リネン」のストール。
秋冬だけでなく、春先にも「ストール」で首回りに差し色や柄を入れて
アクセントにする、そんなコーディネイトがオススメです☆

スーツやジャケット、シャツの素材としては何度かご紹介させていただきました。
ウールやカシミアなどに比べると、リネンのストールはあまり馴染みがないかも
しれません。
ですが、それらとは違った独特の爽やかさや風合いが魅力です。

ちなみに私が巻いているのは「フランコ・バッシ」のストール。
長さも180cmと十分な長さがあり、巻いたときに適度なボリューム感が出せます。
また、クオリティの高いリネンのため、ゴワつきもそれほど感じません。

リネンはタッチがドライなため、春夏だけというイメージが強いかもしれませんが、
意外に暖かいので、少し肌寒い日には防寒にもなります。
さらっと巻くだけで普段のスタイルもこなれて見え、
コーディネイトの幅もぐっと広がりますよ。

シワになりやすいのが欠点ですが、それがリネンらしさやアジというものです。
シワに神経質にならずにストールを巻きましょう♪

                                森岡

2012年04月10日

青の時代

私達、イタリア出張の際は美術館に必ず立ち寄ります。
どの美術館も宗教画が多い中、ミラノのブレラ美術館でピカソの特設展を
開催していたのが印象深かったなあ…。
ピカソというのは作風がコロコロ変わった芸術家。
目と口と鼻があっちこっちのキュビズムの絵画は、美術作品に造詣が深く
ない私にとっては難解です(笑)
しかし、「青の時代※」に描かれたものはテーマも色調も暗いのですが、
何を描いたのかは分かりやすいですね♪
(※ピカソが青を基調に貧困層の人々を多く描いた時期のこと)

さて、ここからはブレス的「青の時代」の話です。
油彩の話ではありませんよ。
スーツ地の話です☆

では、質問!
ブレスで一番売れる色柄とは?
「ネイビーのストライプ!」
と即答するブレスメンバーが沢山いそう(笑)

ズバリ、その通りです!
ネイビー地にほどほど目立つストライプ(1cm〜2cmピッチ)は
おそらくブレス史上一番販売した色柄だと思います☆

しかし、最近二つの新しい潮流が生まれつつあります。
一つはネイビー系の「無地」。
ストライプを既に複数着所有しているブレスメンバーにとっては
逆に無地が新鮮に見えるのかも!
事実、私達ブレススタッフも最近は無地を作る事が多い気がします☆
無地は柄のごまかしが効かない分、クオリティーの善し悪しが分かり易い。
上質な生地で作ったスーツには綺麗なツヤとドレープが生まれ、それなり
の生地で作ったスーツはやはりそれなり見えてしまうことが多いです。
特にネイビー系は高級感が分かり易いものが多い。
ですので、ゼニアの「クインディッチ」やロロの「ウィッシュ」を始め、
「トロフェオ」や「タスマニアン」などの高級感抜群の生地で、あえて
「紺無地」を選ぶというのは良い選択だと思います♪
(決してリクルートスーツには見えません!!)

そして、もう一つの潮流がブルーに近いような「明るめネイビー」です☆
イタリア語で「アズーロ」というやつですね。
こちらは「濃紺はもう持ってるよ」という方が次の一手としてご注文される
ことが多くなってきました。
「無地」で且つ「明るめネイビー」なら、よくある紺無地とは少し違う、
さりげないオシャレ感のスーツです☆
さらに素材感や織り感のある生地なら、ジャケット単品として着回したり、
パンツ単品での流用も可能です♪

私は先シーズン、ややカジュアル感のある「チノカシコ」のアズーロで
スリーピースを作りました。
(スタッフブログ「セットアップスーツ秋冬編」をご参照下さい。)
ですので、今シーズンはスリーシーズン生地の王道、「タスマニアン」
のアズーロでスーツを作成♪(写真のスーツ)
白シャツに同系色のタイで色数を抑えつつ、靴はブラウンで
コーディネートに柔らかさをプラスしています☆

ちなみに現在作成中のロロ・ピアーナ「スーパーサマー」もブルーに近い
くらいの明るめネイビーです♪(柄はピンストですが)
こちらの詳細は機会があればアップします。

春夏シーズンはこれからが本番!
強い日射しの中、ブルー系は清涼感を感じさせます☆

みなさん!ブレス的「青の時代」がジワジワ来てますよ♪

                         店長 和田

2012年04月02日

スーツのバランス 『ベスト編』 中

さっ! ベストの続きを始めますよ☆

19世紀後半、男のスーツスタイルは「フロック(夜はイブニング)・コート」から
「ラウンジ・ジャケット」にじわじわと変遷していきます。
端的に言うと、上衣の裾が短くなるんです。
もっとわかりやすく言うと、モーニングコートを思い浮かべて下さい。
後ろが長いですよね?
あの長い部分をちょん切ったのが、ラウンジ・ジャケット。
ま、言うなれば今のスーツの直接の祖先でしょう。

食後、ラウンジでくつろぐためには、あの長い部分がいかにも邪魔なので、
「えーい、いっそちょん切っちゃえ!」
ということになったのでしょう(笑) (でも、たぶん本当)
だって、ソファに座るとき、いかにも邪魔じゃないですか?
くつろげません。

ハウエヴァ!
短くなっても、「上衣+ベスト+パンツ」という組み合わせは、変化せず。
男の服装の方程式みたいなもの。
今一度、モーニングコートを思い浮かべて下さい♪
やはり、「黒のモーニングコート+シルバーグレイ・ベスト+縞コール」
という組み合わせ。

そこで、この組み合わせに注目して下さい♪
すべて「別素材」で仕立てられてるんです!!
「大東さん、何でそんなに力むの?」
と思うかもしれませんが、ここが勘所なんです!

男のスーツは段々と短く変遷していきますが、「上衣+ベスト+パンツ」を
すべて「別素材」で仕立てる、という法則はしばらく不変だったんです。

でも、あなたのスーツは上下同素材ですよね?
実は同素材のスーツというのは、比較的新人で、服飾史から見れば、ほんの100歳ほど
のベイビー(笑)

ここまでの話をまとめると
上衣の裾が短くなる → でも上中下は別素材 → 上中下が同素材になる =今のスーツ

礼服は、格式を重んじるので、この→の1つ前の装いがいつの時代も主流
になるのが実情。
これを「→の前に行けば行くほどフォーマル度が高くなる」法則
と言います(笑) (大東の第三法則)

昼間の礼装で表すと、
モーニングコート → ディレクターズスーツ → ダークスーツ
モーニングは裾も長く、別素材。ディレクターズスーツは裾が短いけど、別素材。
ダークスーツは裾が短く、同素材。
どうです? 簡単でしょ?(笑)

さらに!
この同素材でも、段々と中つまりベストが省かれていくんです(泣)
移ろう時・・・
ドストエフスキーなら「運命」と呼ぶかも。
ダーウィンなら「環境に適応できなかった」と言うかも。
チャートで表すと
3ピーススーツ → スーツ

「上衣+ベスト+パンツ」という組み合わせは、裾が短くなろうが、
同素材になろうが長らく不変だったんですが、ついに「上衣+パンツ」という
組み合わせにとって代わられるんです!
服飾史のエポックメイキング☆

次回最終回は具体的着こなしの展開をしましょう☆

                              代表 大東

2012年03月26日

ハイパフォーマンス・クールエフェクト

そろそろ桜の開花が気になる時期。
と言いたいところですが、まだまだ寒い日が続いていますね。

そんな中、作成中だったジャケットが完成しました☆

今回は初のチェック柄にチャレンジしてみました。
柄物のジャケットに関して言えば、以前ストライプのジャケットは作製したことが
ありますが、チェック柄は今回が初めてになります。
コーディネイトに変化を付けたいと思いこの柄を選びました。
と言いましても、攻めすぎていない控えめで上品なチェックです。
ご存じの方も多いと思いますが、チェック柄といえば店長の和田が
かなり持っていますね(笑)
最近ではお客様からのご注文も多くなってきています。

素材は、ゼニアの「ハイパフォーマンス・クールエフェクト」 です♪
「ハイパフォーマンス」に関しては、80年代半ばにゼニアが開発して機能性の高い
クオリティーで、作ったことのあるブレスメンバーも多いのではないでしょうか。
オーストラリア産のメリノウールを強撚した素材で、通気性が高く、
弾力性があるためシワになりづらく、シワになっても回復力に優れています。
強撚糸ですが、そうとは思えない高級感があり、強撚糸特有のざっくりした
肌触りもそれほど感じません。
生地の段階で見てもそうですが、出来上がるとより実感できます。
出張の多い方や旅行にオススメです。

今回仕立てたものはその「ハイパフォーマンス」に「クールエフェクト」の
加工がかかったものです。
(クールエフェクトの効果に関しては、前回の私のブログをご覧ください)


そして、実際に着てみた感想は・・・
と言いたいところですが、まだ寒すぎますね(笑)
なので、もう少し暖かくなりましたら、作製中のクールエフェクトのスーツとの
比較をしてみたいと思います。

                                 森岡

2012年03月19日

個性的なスーツの話

まず、写真をご覧下さい。
ハンガーにジャケットが掛かっています。
パッと見、ごく普通のネイビージャケットです。
では、問題!
このジャケットはブレススタッフの誰のものでしょうか?

A)代表大東
B)店長和田
C)スタッフ森岡

ヒント:生地はロロ・ピアーナの「ライテスト」。
パッチポケットで大身返し。
これ、分かった方はかなりブレスマニアですね(笑)
正解は…ブログの一番下をご覧ください。

さて、この問題、ブレスに来店したことがない方からは
「そんなの分かるワケないじゃん!」という声が聞こえてきそう(笑)
しかし、古参のブレスメンバーの中には分かる方がいるかもしれません。
なぜなら、オーダーのスーツやジャケットというのは、とりわけ特徴的な
デザインではなくても、持ち主の個性を感じさせるものだからです。

一般的なビジネスマンが仕事で着用するスーツとなると、上着が2つ釦か
3つ釦で、色はグレーかネイビー、もしくはブラックあたりの無地か、
あまり派手すぎない柄のものに限られてきます。
ブレスでも作成するスーツの多くは3つ釦の中一つ掛けか2つ釦です。
そんな限定されたワクの中でも、はたしてスーツに個性は出るのでしょうか?

オーダーの場合、まずその人の体型を採寸して作ります。
世の中にまったく同じ体型の人というのはいませんので、それだけでスーツに
かなり個性が与えられていると言えるでしょう。
体型によっては補正を入れますし、タイトで攻めたサイズ感が好きな方が
いれば、ある程度ゆとりが欲しいという方もいて、フィッティングの好み
にも個人差が出るところです。

続いて、生地選びにも性格や個性が実に反映されます!
パキッとしたストライプが好きな方もいれば、おとなしめの柄が好きな方
もいます。
中には「男のスーツの王道はネイビー」だと、ネイビー系の無地しか作らな
い方も!
また、堅い職業かそうでないか、内勤か営業で外出することが多いかなどに
よっても、生地の選び方には違いが出ます。

さらに、実際に着用することでも、なんとなくその人らしさが滲み出ます。
いつもキチンとプレスされたスーツを着ている几帳面な性格な方もいれば、
出張で各地を飛び回り、パンツの生地が痛みがちな営業マンもいます。

オーダーの場合、体型や好みが変わらなければ、寸法やデザインに大きな変更
なく、毎回同じ仕様で作る方も多い。

そんな一つ一つの要素が積み重なった結果、「ああ、あの人らしいスーツだ
な」と思えるような個性が出てくるのです。

「Fine clothes do not make gentlemen.」という英語のことわざがあります。
(和訳「立派な衣服が紳士を作るのではない」)
日本では「人は見掛けによらない」とよく言いますが、この仕事をしている
と、逆に人の性格や個性は衣服に出るものだなぁと、つくづく感じます。
もし、中身がジェントルマンなら、ビジネスなのか、フォーマルなのか、
ディナーなのか、その場にふさわしく、相手に与える印象を考慮した装いを
すると思いませんか?

もうすぐ、桜の季節です。
桜を用いた草木染めでは、花びらではなく、花が咲く前の枝を煮出して、
布地を淡いピンク色に染めます。
実は桜の木は内に秘めた桜色をしっかり持っていて、春になるとそれが
花びらを染めて表面に出てくるんですね。
このブログを書いていて、そんな話を思い出しました。

問題の答え: B)店長和田

                              店長 和田

2012年03月12日

スーツのバランス 『ベスト編』上

3月に入りかすかに春の匂いが。
旧暦の呼び名「弥生」とは、草木が生い茂る月のこと。

また、学生さんのなかには、卒業をひかえ、新たな旅立ちに心を震わせている
方も多いでしょう☆

朝夕はまだまだ肌寒いこの時期 「いったいどんなスーツを着ればいいの?!」
という声をよく耳にします。

ズバリ答えるなら、それは「あいふく」♪
ブレスメンバーは、ご存じの通り、季節の合間に着る服なので「合服」。
言いえて妙。

具体的に、どんな服地があるかと言うと
エルメネジルド・ゼニア 「15MIL MIL 15」「トロフェオ」
ロロ・ピアーナ      「スーパー170’S」「タスマニアン」 など

これらの服地の共通点は、リーデルのソムリエシリーズのように「シャープ」なのに、
ボルドー産カベルネ・ソーヴィニョンのように適度な「ボリューム」感も含有。

係数的に述べるなら、ウェイト250g前後が基準でしょう。
ただ、ライトウェイト化のこのご時世、230gほどのものが増加傾向ですが・・・

ハウエヴァ
気温10℃前後だと、正直トロフェオスーツだと、ちと寒い(ブル)
そんな時の救世主が「ベスト」!
ツーピースでは肌寒い時候でも、スリーピーススーツなら適度な保温性が加わり
快適!

ベストの神髄とは、これなんぞや?

保温性の他に大切な要素があるんです!
それでは「ベスト」についてひもといてみましょう♪

「袖つきのベストって知ってます?」
「何それ(笑) 袖が付いたらベストじゃないでしょう?」
と、ほとんどの人は思うでしょう。

そもそもVEST とは、男性用上衣だったダブレット(DOUBLET)がぐっと細見に
なり、着丈、袖丈が時代とともに短くなっていったもの。次第にコート(COAT)が
上衣として着られるようになる、ダブレットは中衣の地位に落ちていくんです(泣)
そう、もとは上衣だったので袖があったんです!

袖がなくなるのは、ルイ15世の時。
あー、なんだか世界史の授業みたい(笑)
VESTとは米語で、英語ではウェストコート(WAISTCOAT)っていうんですが
袖がなくなると、ウェストコートという呼び名も言いえて妙。
還暦を過ぎてる方は「チョッキ」って言う人も多いですな(笑)

次回は、さらに深く、楽しく掘り下げていきましょう♪

追伸
卒業するあなたに・・・

乾杯
今 きみは人生の大きな 大きな舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ・・・
                    「乾杯」 長渕剛

                        代表 大東


2012年03月05日

クールエフェクト

日によっては暖かい日があったりと、少しずつ春が近づいてきていますね。

少し早い気もしますが、私は早速今シーズンの新作スーツの作製に入りました。

今回の生地はと言いますと、2年前に発表され、ベストセラーとなり、
今や夏物服地の定番となった、ゼニアの「クールエフェクト」です☆
伝統的なエレガンスと最新テクノロジーを融合させ、服地界に新しい息吹を
吹き込んだ革新的な服地です。
昨年ブレスでも夏物スーツでは、最も多くのご注文をいただきました♪

この服地は、特殊な染色加工と仕上げにより、
直射日光の反射率を高め、夏の強い日射しの中、
生地の表面温度を最大で10℃低い状態に保てることが確認されています。
(ゼニア社の実験により算出)
これにより外気温が40℃の場合でも、体感温度はそれ以下に感じられ、
暑い日でもエレガンスをキープできます。

通常のトロピカルは緯糸が単糸使いでしたが、クールエフェクトは、縦糸・緯糸共に
双糸使いになっており、通常のトロピカルよりコシがあります。
(目付けは通常のトロピカルが230gで、クールエフェクトが190gと軽量です)
生地の表面温度が10℃下がるという機能を抜きにしても、夏に快適な
軽くてしなやかな服地です。

夏物の薄い服地ではありますが、強撚糸のようなざっくりした表面感ではないので、
肌触りは滑らかで、高級感もあります。

ちなみに色柄は写真の通り、ネイビーよりかなり明るいアズーロ。
と言うより、ほぼ水色です(笑)
視覚的な涼しさが欲しかったのと、今までスーツでは明るめの色柄を着ることが
あまりなかったので、この色柄を選びました!

出来上がる時期でもまだ寒いと思うので、もう少し暖かくなりましたら
着てみた感想をご報告します♪
                                   森岡

BLESSスタッフ紹介

日記を書いているのはこんな人たちです


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代表
大東

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店長
和田

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スタッフ
森岡

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スタッフ
長谷川